ゴールデンウィークになっても、朝晩はまだこたつが恋しくなるような信州ではありますが、晩秋の収穫以降、ひたすら続いたりんごの加工がようやく終わり、いよいよ気持ちも春♪
・・・ですが、気が付いたら、すでに日中は初夏の陽気になってしまいましたね・・・
今年も、たくさんの美味しいドライりんごが仕上がりました!
シンプルゆえに、加工が少々難しいりんごは、毎年加工方法を試行錯誤してまいりましたが、手前味噌ながら、今年は更に美味しくなりました。
今回は、その美味しさの秘密をご紹介させていただきたいと思います!
こだわりの減農薬りんごを使用
今回、ドライフルーツ向けに、長野県須坂市のエンジェルファームさんのりんごを使わせていただきました。
農園主の越川さんは、以前は東京でマスコミ関係のお仕事をされていらっしゃいましたが、脱サラしてりんご農園を始めた、とてもユニークな経歴の持ち主です。
そのため、りんごへのこだわりがとても強く、その強い思いがりんごの味わいに出ているといっても過言ではありません。
信州で食べるりんごは、鮮度が良いからか、そもそもそれなりに美味しいものではありましたが、そんな中でも、越川さんのりんごは初めて食べたとき、その味の深さに驚いたことを覚えています。
そのこだわりの栽培方法をご紹介します。
【栽培方法】 ●植物たちを枯らし、土の中の微生物を殺す除草剤は一切使いません。 |
(最後の)鐘は、お伺いしたときに聞かせていただきましたが、何だかいよ~に心に響く…!ということだけは、私でも感じることができました(笑)
また、エンジェルファームさんのりんご畑は、周りに比べて雑草が生い茂っているため、どこがが一目瞭然!
これも、除草剤を使っていない証拠なんですね。
農薬の70%削減は、これ以上少なくすると、病気などで全滅してしまう恐れもあるそうで、苦難の試行錯誤の末、ギリギリのラインなんだそうです。
そのためか、越川さんのりんごは、りんご本来の力強い味わいを感じることができるんです。
そんな、エンジェルファームさんの農法は、長野県からも高い評価を受け、農薬を慣行基準の50%以上削減した生産者に出される「信州の環境にやさしい農産物」の認証もお持ちです。
首都圏の有名店やカフェ、こだわりのショップなどでも多く扱われ、全国に多くのファンがいらっしゃいます。
先祖代々の土地を守るため・・・といった理由で続けていらっしゃる農家さんが多い中、越川さんのように、美味しいりんご作りに、残りの人生をかけていらっしゃるくらい、気合の入った方は中々いらっしゃいません。
その強い信念は、私自身学ばせていただくことが多く、微力ながらも、何かお役に立てることができたら嬉しいな…と思っています。
農園からは、志賀高原、戸隠連峰、妙高山、斑尾山の眺めが見事です。
4~5月は、りんごの花が見ごろです。
姉妹会社フルーティアファーム内での、ドライりんごの加工の風景です。
全て手作業で作っています。
りんごが茶色くならない内に手早くカットしたのち、乾燥させます。
適度に柔らかい食感が残るよう、ひとつひとつ確認しながら、手間暇かけて加工しています。
ドライりんごの効能
『1日1個のりんごで医者いらず』
ということわざがあるように、とても身体に良いイメージのりんごですが、一体どんな効能があるのでしょうか。
英国のメディカルハーブ辞典にも、りんごの記述があるくらい、その効能は多岐にわたっています。
【りんごの主な成分と効能】 《成分》糖類(ぶどう糖)、有機酸(りんご酸など)、ペクチン、ビタミンA、B1、C、ミネラル 《効能》消化促進、下痢、胃腸炎、発熱性の風邪、利尿作用、疲労回復、 ビタミン・ミネラルの補給、血中コレステロールの抑制 他 参考文献…『メディカルハーブ』 ぺネラピ・オディ著 |
こう見てみると、ちょっとした不調には、様々に効果を発揮してくれる頼もしい存在なんですね。
生のりんごが手に入らない季節や、小腹がすいたときにちょっとだけ食べたい時など、ドライのりんごはとてもお手軽にお召し上がりいただけるのではないかと思います。