いよいよ春も本番。
花々が元気に咲き誇る季節になりました。
まだ冬が明けたばかりのような長野市の我が家でも、ようやくこれからカモミールの種まきをしようかと思っていた矢先・・・
東京から運んできた鉢の片隅に、昨年のこぼれた種からのカモミールが、既につぼみをつけ始めているではありませんか!
思わず『早すぎじゃない?!』と突っ込みを入れてしまいました。。。
やること満載で、焦らされます・・・
ハーブティーの中では、言わずと知れた存在のカモミールですが、なんとも形容しがたい味わいが、あまり好きではないという方も多いハーブのひとつです。
でも、そんな方にも是非一度お試しいただきたいのは、自家製カモミールティー。
手作りのカモミールティーは、輸入カモミール特有の独特の苦みがなく、りんごのような甘い香りが爽やかに香り、まるで同じものとは思えないから不思議!
今回は、苦手な方も、よりカモミールを楽しみたい方も、是非お試しいただきたい、手作りカモミールティーの作り方をご紹介させていただきたいと思います!
前編は 【カモミールについて】【カモミールの育て方】【カモミールの収穫】について
後編では、 飲み方をご紹介します!
カモミールティーについて
まずは、カモミールの基本的情報から。
カモミールは、あまりにも様々な薬効があるということで、日本では輸入が禁止されてしまった時代があったほど、多くの効能がある素晴らしいハーブです。
【カモミールの効果】
リラックス効果、胃腸の調子を整える、肌の調子を整える、身体を温める、眼精疲労の回復、 消炎作用、鎮痛作用、収斂作用、消化促進作用、利尿作用、抗アレルギー作用…… 等 |
ドイツでは、ちょっとした不調はカモミールティーを飲んで直すと言われ、薬箱に常備されているそうですよ!
主に、『ジャーマンカモミール(一年草)』と『ローマンカモミール(多年草)』の2種類が一般的です。
ローマンカモミールは少し苦味があって、中国茶の菊花茶に近い感じ。
ハーブティーでは、ほとんどの場合『ジャーマンカモミール』を使用します。
ジャーマンカモミールの育て方
カモミールは、最も簡単に育てることが出来るハーブ、と言えるくらいなのではないかと思います。
そもそも我が家のカモミール、元はどこかのハーブ園の道端に雑草のように生えていたのを拝借してきたのが元で、(本当はいけませんよね・・・)その一株から、今では15坪ほどのスペースに生えてしまうくらいの量にまで増えました。
しかも、通路にびっしりと雑草化しているため、父が除草剤を撒いてしまった年もありましたが、翌年は何事もなかったように更にパワーアップ(笑)
1年草のため、この時期に花が咲き終わって終了になりますが、また翌年には自然と芽が出てきて、さらなる面積に広がり、多くの花を咲かせて、楽しませてくれます。
初めて育てる場合は、苗から育てるのが楽チンです。
市販の園芸用の土か、庭土に少し堆肥や肥料を足した土で、日当たりがよい場所であれば、酸度調整する必要もなく、グングンと大きくなりますヨ!
ワイルドカモミールのすごさ
唯一の天敵はアブラムシ。
プランターや鉢植えする場合は注意が必要ですが、地植えする場合は、ほとんど気になりません。
しかも、毎年自然と生えてくるワイルドカモミールは、プランターで育てているカモミールと比べ、とにかく大きい!!
他の植物との縄張り争いにも勝ち、生き残ってきたカモミールは、香りも強く、抗酸化作用も高いことから、アブラムシも寄せ付けないのだと思います。
【写真】ワイルドカモミール(右) プランターのカモミール(左)
カモミールティーの収穫
夜の間、カモミールは花を閉じてしまい、日の光に当たると、再び開花します。
そのため、収穫はしっかりと開花した後、昼前までにするのがよいようです。
とはいっても、こんなに細かい花をひとつひとつ手積みするのは根気の要る作業で、根性のない私は、自分の性格を嘆きつつ、毎年とりきれずに泣く泣く断念・・・。
収穫後は、ざるなどに並べます。
天日干しなら、せいぜい天気のよい日に1~2日ほど外に出して、様子を見ながら乾燥しすぎないように気をつけます。
陰干しなら、風通しのよい場所で、1週間くらいあれば乾燥できます。
その後、清潔な瓶などに入れて、冷暗所で保管します。
でも、仕上がってみると、あれだけ頑張って収穫したのに、乾燥したらこんなにちょっとしかないの!?・・・・と毎回悲しくなってしまいます。
時間とともに、色が劣化していきますので、新鮮なうちにお飲みくださいね。
いつの日か、自家製カモミールを販売できるようになるまで、頑張らなくてはです!
後編に続きます・・・・